本当の自分とつながる3つの問い ― 人生を自分の手に取り戻す心理学

こころの整え方

カウンセリングを受けて、自分の「生きづらさ」に気づき始めた頃、
カウンセラーさんから、こんな質問をされました。

「あなたは、普通に能力のある方のようですが、なぜ、何もしないのですか?」

当時の私は夫の仕事で長く海外におり、
「働きたくても今の生活じゃムリです」と心の中で思っていました。

けれど、その次の質問に、私はハッとしました。

「あなたは、自分の人生を自分の手の中でちゃんとコントロールしている感覚がありますか?」

その瞬間、全てが止まりました。
――私は、自分の人生を「生きている」つもりで、実は流されていたのです。

 


1. 「自分で決めてきたはずの人生」が、なぜか空虚に感じるとき

私は、ずっと自分のことをよく知りませんでした。

何が好きで、何を恐れていて、どんなときに喜びを感じるのか――
それすら曖昧なまま、周囲の期待や評価を基準に生きてきたのです。

「これなら認められるだろう」
「親も安心するだろう」
「これを選べば失敗しないはず」

そう思いながら選んできた進路や仕事、結婚。
どれも「正しい選択」に見えて、心の中はいつもモヤモヤしていました。

本当の意味で“自分で選んでいる”感覚がなかったのです。

 


2. 「他人の期待」ではなく、「自分の感覚」で選ぶ

私たちは無意識のうちに、
「認められる選択」や「安全な選択」を優先してしまいます。

でも、その基準のまま生きていると、
いつのまにか“誰かのための人生”になってしまうのです。

人生の終盤になって、
「もっと自分を生きたかった」と気づくのは、とてもつらいこと。

だからこそ今――
どんなに年齢を重ねていても遅くありません。
自分の中の小さな声を拾っていくことから、人生は変わります。

 


3. 「自分を知る」ことから、人生は再び動き出す

本当の自分を知ることは、
大きな変化を起こすことよりも、
日々の小さな選択に心から満足できるようになることです。

「今日の私、これでいい」
そう思える瞬間が増えていくと、
人生そのものが少しずつ自分らしく変わっていきます。

 


 

私たちは今、生きています。
生きている限り、いつからでも変われます。

小さな一歩でいい。
“自分とつながる” ことから、
もう一度、自分の人生を生きてみませんか?🌱

 


 

 

🕊️ この記事は、日本心理カウンセラー養成学院(JTC心理学院)の講師によって過去に執筆された内容を再掲載したものです。
内容は当時の情報をもとにしていますが、今も心に響くテーマとしてお届けします。