学びの途中で心が痛むときに ― やさしく乗り越える7つのセルフケア

こころの整え方

カウンセラーを目指して仕事を辞め、地元に戻って養成講座に入学した数年前。
10か月の学びと並行してカウンセリングを受ける中で、私は気づきました。
「ごく普通」と思っていた私の内側に、家族との関わりで生まれた小さな傷がいくつも残っていたことに。

インナーチャイルドや共依存を学ぶと、幼い頃の記憶や家族との距離を自然と振り返ります。
そのプロセスで、不安・怒り・悲しみ・寂しさが溢れ出すこともあります。
「扉を開けなければよかった」と後悔したくなる夜も、正直ありました。

それでも――

本当の自分に出会い、自分らしく生きることは、人生最大の喜び。

深める道の途中に“痛み”があるなら、まずは今日をていねいに生きることから。
ここに、私が実際に助けられたセルフケアをまとめます。

 


1) 朝日を浴びてカーテンを開ける

深呼吸しながら小さくつぶやく。「今日もいい天気だね」。
身体に“今ここ”を知らせる一歩目。

 

2) 呼吸を整えるミニ習慣

鼻からゆっくり吸って、長めに吐く。3〜5セット。
思考の渦をやさしく着地させる。

 

3) からだに一杯のやさしさ

フレッシュジュースや温かい飲み物を一杯。
「自分を大切に扱う」感覚を体で覚える。

 

4) 一人で抱え込まないランチ

信頼できる友人とおいしいものを。
言葉にするだけで心の負荷は軽くなる。

 

5) 心に潤いを入れる時間

美術館や映画館へ。理屈を越えて“感じる”ことが回復を進める。

 

6) 自然の景色に身を置く

公園や海、山の稜線、夜空の月と星。
「大きな流れの中の私」を思い出す視点転換。

 

7) 胃のあたりに手を当てて伝える

お腹をやさしく撫でながら、「私がいるから大丈夫だよ」。
最初は気休めでも、温もりは必ず内側に届く

 


痛みは、変化が動き出しているサイン。

 

少しずつ、一歩ずつ。

大きな劇的変化でなくていい。日々の小さな選択に“満足”が増えるほど、人生は静かに、確かに、自分らしく変わっていきます。

 


 

 

🕊️ この記事は、日本心理カウンセラー養成学院(または日本総合カウンセリング)の講師によって過去に執筆された内容を再掲載したものです。
内容は当時の情報をもとにしていますが、今も心に響くテーマとしてお届けします。