カウンセラーを目指して仕事を辞め、地元に戻って養成講座に入学した数年前。
10か月の学びと並行してカウンセリングを受ける中で、私は気づきました。
「ごく普通」と思っていた私の内側に、家族との関わりで生まれた小さな傷がいくつも残っていたことに。
インナーチャイルドや共依存を学ぶと、幼い頃の記憶や家族との距離を自然と振り返ります。
そのプロセスで、不安・怒り・悲しみ・寂しさが溢れ出すこともあります。
「扉を開けなければよかった」と後悔したくなる夜も、正直ありました。
それでも――
本当の自分に出会い、自分らしく生きることは、人生最大の喜び。
深める道の途中に“痛み”があるなら、まずは今日をていねいに生きることから。
ここに、私が実際に助けられたセルフケアをまとめます。
1) 朝日を浴びてカーテンを開ける
深呼吸しながら小さくつぶやく。「今日もいい天気だね」。
身体に“今ここ”を知らせる一歩目。
2) 呼吸を整えるミニ習慣
鼻からゆっくり吸って、長めに吐く。3〜5セット。
思考の渦をやさしく着地させる。
3) からだに一杯のやさしさ
フレッシュジュースや温かい飲み物を一杯。
「自分を大切に扱う」感覚を体で覚える。
4) 一人で抱え込まないランチ
信頼できる友人とおいしいものを。
言葉にするだけで心の負荷は軽くなる。
5) 心に潤いを入れる時間
美術館や映画館へ。理屈を越えて“感じる”ことが回復を進める。
6) 自然の景色に身を置く
公園や海、山の稜線、夜空の月と星。
「大きな流れの中の私」を思い出す視点転換。
7) 胃のあたりに手を当てて伝える
お腹をやさしく撫でながら、「私がいるから大丈夫だよ」。
最初は気休めでも、温もりは必ず内側に届く。
痛みは、変化が動き出しているサイン。
少しずつ、一歩ずつ。
大きな劇的変化でなくていい。日々の小さな選択に“満足”が増えるほど、人生は静かに、確かに、自分らしく変わっていきます。
🕊️ この記事は、日本心理カウンセラー養成学院(または日本総合カウンセリング)の講師によって過去に執筆された内容を再掲載したものです。
内容は当時の情報をもとにしていますが、今も心に響くテーマとしてお届けします。


