とても頑張っているのに、上手くいかないとき。
どれだけ努力しても報われないとき。
そんな時、私はどーんと落ち込んで、不安でいっぱいになります。
でも、そんな私をいつも助けてくれるのが――
**娘たちの「ハグ」**です。
1. 「ハグ」は、存在をまるごと受け入れるメッセージ
私が落ち込んでいると、もう大人になった娘たちは、
まるで母親のように力強く抱きしめてくれます。
「頑張ってるね。大丈夫だよ~。」
ぎゅーっとハグされると、
「そのままのあなたでいいんだよ」と伝わるような気がします。
言葉よりも先に、
**“存在を受け入れられた感覚”**が身体にしみわたっていくのです。
だからこそ、ハグには深い癒しの力があります。
人間にとって、“抱きしめられる”ことは、
心と身体の両方にエネルギーを取り戻す行為なのかもしれません。
2. ハグの記憶は、心の奥に残り続ける
面白いことに、最近では落ち込んだとき、
誰もいなくてもハグされる感覚を想像するだけで
少し元気が出てくるようになりました。
ハグの安心感が身体に染み込み、
“ぬくもりの記憶”として残っているのかもしれません。
人間の適応力って、すごいですよね。
3. ハグは、強さを育てる優しさ
私は幼い頃、あまり抱きしめられた記憶がありませんでした。
だから最初は、ハグを受け取ることが苦手でした。
けれど、子どもたちをたくさん抱きしめているうちに、
いつのまにか私自身も“ハグを受け取れる人”になっていました。
おそらく、赤ちゃんの頃に感じた安心感が、
無意識の中で蘇ったのだと思います。
そして気づいたのです。
ハグは、強さを育てる優しさなのだと。
泣いている人に「がんばれ!」と声をかけるよりも、
ただ黙ってぎゅっと抱きしめる――
そのほうが、人は本当の意味で立ち上がる力を取り戻せるのかもしれません。
ハグが苦手な人は、まず自分から始めてみてください。
子どもや恋人、家族、友人…
心を込めてぎゅっとしてあげてください。
きっと、少しずつ慣れて、
あなたの中にも安心と強さが育っていきます🌸
🕊️ この記事は、日本心理カウンセラー養成学院(JTC心理学院)の講師によって過去に執筆された内容を再掲載したものです。
内容は当時の情報をもとにしていますが、今も心に響くテーマとしてお届けします。


