私が6歳か7歳の頃、
ひとりで家に残されて寂しくてたまらなかった日がありました。
そんなとき、私はよく宇宙を想像していました。
「あの広い宇宙から見たら、私なんて砂粒みたいな存在。
こんな寂しさ、大したことないよね。」
そう自分に言い聞かせながら、
いつの間にか「ひとりで頑張る」と決めていたのだと思います。
1. 「ひとりで頑張る」が大人の証?
大人になると、
「他人に頼らずに自分でなんとかするのが一人前」
そう思ってしまうこと、ありますよね。
でも、実は――
必要に応じて助けを求められることこそ、成熟した大人の姿なのです。
助けを求めるには、自分の状況を打ち明ける勇気が必要です。
それは、自分の弱さをさらけ出すことでもあり、
時に傷つくリスクも伴います。
けれど、それを受け止められる強さこそが、
真の「大人の自己肯定感」なのです。
2. 助けをもらう勇気が、心を広げる
私はかつて、何もかも自分で解決しようとしていました。
余裕がなくて、ちょっとしたことで心が折れてしまう日々。
人のことにまで気を配れない自分を責めていました。
でもある日、気づいたのです。
「ひとりでどうにかしなくてもいい。
助けてもらってもいいんだ。」
そう思えた瞬間、心にふっと余裕が生まれました。
その余裕は、次に誰かを助けるためのエネルギーに変わります。
3. 助けを受け取り、助けを渡す ― 豊かな循環へ
助けをもらうことを「弱さ」と感じる必要はありません。
それは「信頼」や「つながり」を築く行為でもあります。
受け取った優しさを、今度は誰かに分けていく。
そんな成熟した関係こそが、心を豊かにしてくれます。
学院では、こうした「成熟とは何か」「自己肯定感をどう育むか」
「助け合いの心理学」なども学んでいきます。
孤独に頑張らないでください。
同じ“頑張る”でも、豊かな気持ちで頑張る方が、ずっと素敵です🍀
🕊️ この記事は、日本心理カウンセラー養成学院(JTC心理学院)の講師によって過去に執筆された内容を再掲載したものです。
内容は当時の情報をもとにしていますが、今も心に響くテーマとしてお届けします。


