今日は少し、「アダルトチルドレン」という言葉についてお話ししたいと思います。
ちょうど今、心理カウンセラー養成講座ではインナーチャイルドセラピーワークを学んでいるところですね。
みなさんは、この言葉にどんな印象を持ちますか?
「なんとなく怖い言葉だな…」
「自分を否定される気がする」
「きっとそうだけど、よくわからない」
――そんなふうに感じる方も多いかもしれません。
アダルトチルドレンとは、親(養育者)との関係で何らかの心の傷を抱えたまま大人になった人のことを指します。
そしてインナーチャイルドとは、成長の過程で傷ついた「内なる子ども」の部分。感情や感覚として、今の自分の中に生き続けています。
「よかった…」と、思えた瞬間
私はこの言葉に、実はとても救われました。
まだ心理学を学ぶ前のことです。
初めて「アダルトチルドレン」という概念を知ったとき、長い間背負っていた重たい何かが、すっと肩から落ちた気がしました。
「私はアダルトチルドレンなんだ。よかった…」
それが最初に浮かんだ言葉です。
「私がダメだったのは、ダメな人間だからじゃなかったんだ。仕方なかったんだ」――
そう思えた瞬間、心がふっとゆるみました。
それが、初めて自分のインナーチャイルドに優しさを向けられた瞬間でもありました。

「自分で決めていい」自己認知の言葉
アダルトチルドレンというのは、誰かに診断されるものではありません。
「あなたはそうですよ」と言われるものではなく、自分でそう感じるなら、それでいいのです。
ある人にとっては、それが“免罪符”のような言葉になることもあります。
ずっと自分を責めてきた人が、「もう許してあげてもいいんだ」と感じられる――そんなやさしい言葉にもなり得るのです。
インナーチャイルドを癒すということ
私たちが講座で学ぶインナーチャイルドセラピーワークは、
傷ついた自分の内側を癒していくプロセスです。
無理に克服しようとせず、優しさを向けながら、心が整うタイミングを待つこと。
それが、ほんとうの“癒し”の始まりです。
どうか、あなたも自分の中の小さな子どもに
「よく頑張ってきたね」「もう大丈夫だよ」
――そんな言葉をかけてあげてくださいね🌷
🕊️ この記事は、日本心理カウンセラー養成学院(JTC心理学院)の講師によって2017年に執筆された内容を再掲載したものです。
内容は当時の情報をもとにしていますが、今も心に響くテーマとしてお届けします。


